もう一つのお初天神。遊女の守り神。
愛し合うお初と徳兵衛が、二人の絶望的な状況をどうすることもできずに曽根崎の森で心中をする。
そのお初と徳兵衛を祀ったのがお初天神(露天神)です。
昼は恋のパワースポットとして有名ですが、夜はもう一つの神様の一面も持っています。
そう、お初が遊女でしたので、遊女の守り神としても祀られています。
そんなことは一切WEBには載っていませんが、出勤前にここを参拝する北新地のママや兎我野の風俗嬢がいるのも事実です。
キタの飲食店街は、お初天神を中心に大きくなった。
昔からお初天神は人が参拝に来るので、そこを中心に飲食店が広がるのは自然だった。
その商店街で食欲を満たした恋人達は、右手の兎我野町のファッションホテル街で性欲を満たした。
また、ファッションホテル街が多い事から風俗嬢が集まる場所ともなった。
米の先物取引で巨万の富を得た商人たちは、曽根崎新地街で高級な料亭を利用して発展させて、戦後も富裕層やビジネスで使われる事となった。
お初天神の行き方
お初天神への行き方は少し難しい。
良く行くお初天神商店街からだと、神社という認識ができない入り口になっている。
ビルの裂け目に入っていく感じで境内に入っていく。
だから、どこか胡散臭(うさんくさ)い。
そうすると、水商売風の女性が現れて、サッと門をくぐってお参りに行った。
本殿でお祈りして、またどこかに消えた。
それで、淀屋橋から歩いて梅田に行くと、こっちの入り口が良い。
こっちの入り口は正当な神社の感じがする。
そのまま本殿に行けるので、お参りして帰る事ができる。
露天神の御朱印はとても華やか。
涼子さんは神社の御朱印を集めてる人だ。
彼女の御朱印帳は2冊以上になるそう。
それで、だいたいの神社は、朱色と黒の2色の御朱印がほとんどなんだそう。
でも、ここの御朱印はカラフルでした。
大阪らしく、人を飽きさせないサービス精神に溢れていました。
ここは、昼と夜で二つの顔がある神社でした。
私達はお昼と夜にお初天神にお参りしたのですが、この神社は2つの顔があるように思えました。
お昼は、恋人の聖地。→リンク
夜は、遊女を守る守護天使。
どちらにとっても女性には大切な神様でした。
でも、おなかが空いたので、近くのお好み焼きを食べに行きましょ。→リンク
最後まで読んでくれてありがとうございました。